法音(読み)ホウオン

デジタル大辞泉 「法音」の意味・読み・例文・類語

ほう‐おん〔ホフ‐〕【法音】

説法読経の声。

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精選版 日本国語大辞典 「法音」の意味・読み・例文・類語

ほう‐おんホフ‥【法音】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。説法または読経の声。
    1. [初出の実例]「禽獣卉木、皆是法音」(出典:性霊集‐三(835頃)和尚中寿感興詩)
    2. [その他の文献]〔法華経‐譬喩品〕

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朝日日本歴史人物事典 「法音」の解説

法音

生年生没年不詳
平安末期・鎌倉初期の伊豆走湯権現(伊豆山権現とも。静岡県熱海市・伊豆山神社)の尼。いわゆる後家尼ではなく,「一生不犯」と称せられた修行尼であった。走湯権現を信仰していた北条政子の御経師を勤めていたが,その縁から治承4(1180)年,挙兵決行を前にした源頼朝から,走湯権現など19カ所での日々の勤行代行を命ぜられた。山内の住坊は不明だが,花水に住んでいたとの伝承がある。のち伝説化し,「初音尼」と呼ばれるのはこの尼のことと思われる。<参考文献>『吾妻鏡』『静岡県史』3巻,太田君男『熱海物語』

(牛山佳幸)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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