法音(読み)ホウオン

朝日日本歴史人物事典の解説

法音

生年:生没年不詳
平安末期・鎌倉初期の伊豆走湯権現(伊豆山権現とも。静岡県熱海市・伊豆山神社)の尼。いわゆる後家尼ではなく,「一生不犯」と称せられた修行尼であった。走湯権現を信仰していた北条政子の御経師を勤めていたが,その縁から治承4(1180)年,挙兵決行を前にした源頼朝から,走湯権現など19カ所での日々の勤行の代行を命ぜられた。山内の住坊は不明だが,花水に住んでいたとの伝承がある。のち伝説化し,「初音尼」と呼ばれるのはこの尼のことと思われる。<参考文献>『吾妻鏡』『静岡県史』3巻,太田君男『熱海物語』

(牛山佳幸)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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