嵯(漢字)

普及版 字通 「嵯(漢字)」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 13画

[字音]
[字訓] けわしい

[説文解字]

[字形] 形声
声符は差(さ)。差はもと禾(か)に従う字で、禾をえらんで神に薦める意。参差(しんし)不斉の意がある。〔説文〕九下に「嵯峨、山の皃なり」とあり、山容突兀(とつこつ)として起伏のはげしいさまをいう。齟齬(そご)は歯の不いのさまをいい、同系の連語である。

[訓義]
1. 山のけわしいさま、けわしい、高低のあるさま、石の突兀としているさま。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕嵯・峨 タカシ・サガシ

[語系]
嵯tshiai、崔dzui、dziutはそれぞれ声近く、みな山容の険峻であることをいう。差・縒tshiaiは参差不斉の意をもつ語で、みな一系の語。

[熟語]
嵯峨・嵯

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android