普及版 字通 「巍(漢字)」の読み・字形・画数・意味
巍
21画
[字訓] たかい
[説文解字]
[字形] 形声
声符は嵬(かい)。〔説文〕九上に「高なり」と訓し、字は嵬に従って、委(い)声とするが、嵬・魏の声をとる字である。委は農耕儀礼において、稲魂(いなだま)を被(かぶ)った女が姿低く舞う形、巍はその姿高く舞うさまかと思われる。ただ山容の崔嵬たるさまをいう語としては、委の原義はすてられているものと考えてよい。
[訓義]
1. たかい、山の高大なさま。
2. 宮殿などの高大なさま、宮闕。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕巍 タカシ・サカシ・オホイナリ 〔字鏡集〕巍 イカタシ・イカラシ・サカシ・タカシ・オホイナリ・タカクオホイナリ・スルト(シ)
[語系]
巍ngiui、嵬・隗ngui、ngiuai、峨ngai、嶷ngik、khiuiはそれぞれ声義に通ずるところがあり、山などの高大なさまをいう。みな一系の語である。
[熟語]
巍奕▶・巍科▶・巍峨▶・巍廓▶・巍冠▶・巍奐▶・巍巍▶・巍闕▶・巍乎▶・巍昂▶・巍峭▶・巍聳▶・巍崇▶・巍然▶・巍麗▶
[下接語]
峩巍・巌巍・巍・巍・崔巍・戴巍
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報