川除普請(読み)かわよけふしん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「川除普請」の意味・わかりやすい解説

川除普請
かわよけふしん

水害防止のために行う河川浚渫(しゅんせつ)や堤防の工事のこと。江戸時代、洪水などの大きな災害に伴う復旧工事は、全額幕府が負担した公儀普請、特定の大名に課された大名手伝(だいみょうてつだい)普請、国役(くにやく)による普請の対象となった。小規模な定例の修復工事は一部領主の補助を得て行われたこともあり、またすべて農民の負担によることもあった。大河川の流域では普請組合が結成された場合も多い。1732年(享保17)の幕府の規定によると、組合でも一村でも、高100石に人足50人までは村役(村民の負担)、同51~100人は1日玄米7合5勺を、同101人以上は1升7合を代金で支給された。また徴用の可能な杭(くい)、竹、空俵などは村方の負担、鉄物(かなもの)や板類は幕府の負担であった。

[大谷貞夫]

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