巡潜型潜水艦(読み)じゅんせんがたせんすいかん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「巡潜型潜水艦」の意味・わかりやすい解説

巡潜型潜水艦
じゅんせんがたせんすいかん

旧日本海軍の潜水艦。ドイツのゲルマニア型から発展した伊号第1潜水艦から伊号第8潜水艦にいたる航続距離の大きな巡洋潜水艦で,1型 (伊1~伊5) ,2型 (伊6) ,3型 (伊7,伊8) がある。伊1は,1926年竣工。常備排水量 2135t,速力水上 18kn,水中 8kn,14cm砲2,魚雷発射管6。航続距離は速力 10knで2万 4000海里 (4万 4400km) 。伊6は,35年竣工。常備排水量 2243t,速力,水上 20kn,水中 7.5kn,12.7cm高角砲1,魚雷発射管6,カタパルト1,小型水偵1機搭載。航続距離は速力 10knで2万海里 (3万 7000km) 。伊7は,37年竣工。常備排水量 2525t,速力,水上 23kn,水中 8kn,14cm砲2,魚雷発射管6,カタパルト1,小型水偵1機搭載。航続距離は速力 16knで1万 4000海里 (2万 5900km) 。その後海大型潜水艦と総合され,甲・乙・丙型潜水艦となる。日本潜水艦の特徴は,一般に水上高速 (復動ディーゼルの開発による) ,水上機の搭載にあって,世界に類例をみない。その理由は艦隊戦闘の重視にあった。

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