精選版 日本国語大辞典 「巣をくう」の意味・読み・例文・類語 す【巣】 を くう ① 鳥また、昆虫が巣を作り構える。巣をかける。すくう。[初出の実例]「飛鳥天之鳥(とぶとり)も児(おのかこ)を愛養(うつくし)ふるが為に、樹(き)の巓(すゑ)に樔を作(クフ)」(出典:日本書紀(720)継体八年正月(前田本訓))② 良俗に反するような人々が、活動の根拠地を構える。すくう。[初出の実例]「このトッカカリの大坤と言ふ宿に、私共は巣(ス)をくってゐました」(出典:漫談集(1929)巡業隊〈大辻司郎〉)③ 願望などが心の中にしっかりとはいりこむ。すくう。[初出の実例]「しかしどうしても登り度いといふ一念は幼い胸に巣をくうた」(出典:花物語(1908)〈寺田寅彦〉一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例