…しかし,これらの法律の実施は地方の治安判事に任されたので,規定はほとんど守られなかった。工場法が実効をあげるようになったのは,アシュレー卿(シャフツベリー伯)らの運動の成果である1833年法が工場監督官の設置を規定してからである。監督官の報告と勧告に基づいて,1844年法では初めて安全対策が規定され,47年の〈10時間労働法〉と50年,53年の改正によって,すべての繊維労働者の労働時間が短縮された。…
※「工場監督官」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」