日本歴史地名大系 「工小路・工町」の解説 工小路・工町たくみこうじ・たくみまち 山梨県:甲府市甲府工小路・工町街路の一つ。沿線に形成された町は工町とよばれ、番匠の集住地区と推定されるが、資料的裏付を欠く。「甲陽軍鑑」によれば工小路の住人は五〇人を超え、銀(しろがね)町の住人とともに八田村新左衛門・諏訪春芳・松木珪琳に取入って地下人も細工人も繁盛したという。八田村新左衛門らは武田家の蔵前衆を務めた御用商人である。慶長一六年(一六一一)の古府中再検地帳(県立図書館蔵)にも「たくミ小路」とみえ、検地順路の検討から現武田(たけだ)四丁目要法(ようほう)寺と現天神(てんじん)町天満宮の間に位置する南北街路に比定される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by