精選版 日本国語大辞典「甲府」の解説 こうふ カフフ【甲府】 (古代、甲斐国の国府が置かれたところから) 山梨県中央部の地名。県庁所在地。甲府盆地に位置し、戦国時代には武田氏三代の居城があり、江戸時代には浅野・柳沢氏の城下町。のち幕府の直轄領。甲州街道最大の宿場町、市場町として繁栄した。現在は中央本線が通じ、身延線が分かれる。伝統的な水晶工芸から発展した貴金属工業、ワイン製造などが行なわれる。明治二二年(一八八九)市制。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
旺文社日本史事典 三訂版「甲府」の解説 甲府こうふ 山梨県,甲府盆地の中央にある県庁所在地。近世以来の城下町戦国大名武田信虎・信玄の城下町として繁栄。江戸時代,のちの将軍家宣のような徳川家一族・重臣を配し,江戸西口の固め,甲州金山支配の地として重視された。江戸からは甲州道中で結ばれ,1724年には警備・訴訟担当の甲府勤番が設けられた。1889年市制を施行。 出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報
デジタル大辞泉「甲府」の解説 こうふ〔カフフ〕【甲府】 山梨県中央部の市。県庁所在地。戦国時代に武田信玄の城下町として発達、また甲州街道最大の宿場町として栄え、のち江戸幕府の直轄領となった。昭和初期までは養蚕・製糸で知られた。ワイン・水晶細工などを産する。平成18年(2006)3月、中道町・上九一色かみくいしき村北部を編入。人口19.9万(2010)。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例