巨大な部屋(読み)キョダイナヘヤ

デジタル大辞泉 「巨大な部屋」の意味・読み・例文・類語

きょだいなへや【巨大な部屋】

《原題The Enormous Room米国の詩人カミングズ小説。1922年刊。第一次大戦中に著者が経験した監獄独房生活をもとに書かれた作品

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の巨大な部屋の言及

【カミングズ】より

…ハーバード大学の教授を父にもち,彼自身も同大学の出身だが,アメリカではめずらしく反主知的な詩人の代表である。第1次大戦に志願してフランスの傷病者運搬隊に参加したが,なにかのいきちがいで投獄され,その奇妙な体験を戦争小説《巨大な部屋》(1922)で発表した。戦後はヘミングウェーたちとともにパリの新しい文学運動に接し,《チューリップと煙突》(1923)という若々しくてモダンな抒情詩集を出した。…

※「巨大な部屋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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