…ハーバード大学の教授を父にもち,彼自身も同大学の出身だが,アメリカではめずらしく反主知的な詩人の代表である。第1次大戦に志願してフランスの傷病者運搬隊に参加したが,なにかのいきちがいで投獄され,その奇妙な体験を戦争小説《巨大な部屋》(1922)で発表した。戦後はヘミングウェーたちとともにパリの新しい文学運動に接し,《チューリップと煙突》(1923)という若々しくてモダンな抒情詩集を出した。…
※「巨大な部屋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」