差し俯く(読み)サシウツムク

デジタル大辞泉 「差し俯く」の意味・読み・例文・類語

さし‐うつむ・く【差し×俯く】

[動カ五(四)]うなだれて下を向く。「―・いたまま黙り込んでしまう」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「差し俯く」の意味・読み・例文・類語

さし‐うつぶ・く【差俯】

  1. 〘 自動詞 カ行四段活用 〙 ( 「さし」は接頭語 ) =さしうつむく(差俯)
    1. [初出の実例]「敵を切らんと差(サシ)うつぶく処を」(出典太平記(14C後)二六)
    2. 「みかはしてさしうつぶきてふくむ酒さても冷たりこれや別れの」(出典:紫(1901)〈与謝野鉄幹〉清狂)

さし‐うつむ・く【差俯】

  1. 〘 自動詞 カ行五(四) 〙 ( 「さし」は接頭語 ) 顔を伏せ、頭を下げる。下を向く。うつむく。さしうつぶく。
    1. [初出の実例]「吉定どのは、ことばもなく、さしうつむきて、おはします」(出典:御伽草子・よしのぶ(室町時代物語大成所収)(室町末)下)

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