さし(読み)サシ(その他表記)Louis-Isaac Le Maistre de Sacy

デジタル大辞泉 「さし」の意味・読み・例文・類語

さし

牛肉などで、赤身の中に網の目のように入っている脂肪霜降りの脂部分。「さしが入った牛肉」

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精選版 日本国語大辞典 「さし」の意味・読み・例文・類語

さし

  1. ( 命令形。四段・ナ変以外の動詞の未然形について ) 軽い敬意を込めて相手に命令する意を表わす。なさい。
    1. [初出の実例]「畢竟大用の落居と心得さし」(出典:上々之参得(室町末))

さしの語誌

「させたまふ」を起源とする「さしまふ」の命令形「さしまへ」から「さしめい」「さしい」「さし」と変化したと考えられているが、用例としては、室町末期から江戸初期にかけての東国系洞門(曹洞宗)抄物に限られている。


さし

  1. 〘 名詞 〙 扁形動物触手頭条虫類の幼生で、サバ、カツオなどの肉中にみられ、成虫はサメの消化管に寄生する。

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改訂新版 世界大百科事典 「さし」の意味・わかりやすい解説

サシ
Louis-Isaac Le Maistre de Sacy
生没年:1613-84

フランスの宗教家,文学者。本名はルメートル・ド・サシであるが,しばしばサシと略称される。ポール・ロアイヤル運動立役者であったアンジェリック・アルノー,アントアーヌ・アルノーの甥。1649年司祭に叙せられ,ポール・ロアイヤル・デ・シャン修道女と隠士たちの霊的指導にあたる。パスカルも一時彼の指導を受けたが,その内容の一端は《サシ氏との対話》によってうかがわれる。彼はまた,テレンティウス喜劇などの翻訳も手がけたが,特にポール・ロアイヤルで準備されていた聖書の仏訳事業に参加し中心的な役割を果たした。その仏訳聖書は当時激しい論争の的になったが,流麗な訳文によって長い間愛読された。
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サシ (さし)

能の用語。謡事(うたいごと)小段の一つ。七五調の4~10句ほどからなる韻文楽曲旋律リズム感に乏しく,リズムは地拍子(じびようし)の法則に合わない。叙景や述懐などを内容とし,文意を主にさらさらと謡われる。この楽曲の〈上音〉は他の上音より音高が低く,〈サシ上音〉と呼ばれる。サシは流派により〈サシコエ〉(指声)ともいうが,この用語は声明(しようみよう)や平曲で,リズムの変化がなくさらさらと歌われる楽曲を意味する。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「さし」の意味・わかりやすい解説

サシ
Sacy, Antoine Isaac Silvestre de

[生]1758.9.21. パリ
[没]1838.2.21. パリ
フランスの東洋学者。 1795年のパリ東洋語学校開設に際しアラビア語の講座を担当,次いでコレージュ・ド・フランスのペルシア語教授,パリ大学学長,東洋語学校校長を歴任。政治にも関係し,王政復古派に属した。主著『アラビア語文法』 Grammaire arabe (2巻,1810) は後世に大きな影響を及ぼした。ほかに『アラビア名文集』 Chrestomathie arabe (3巻,1806) などの著作がある。

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普及版 字通 「さし」の読み・字形・画数・意味

枝】さし

木のまた。

字通「」の項目を見る

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デジタル大辞泉プラス 「さし」の解説

サシ

錦鯉の飼育用語のひとつ。鯉の頭の周辺部で、地の鱗の下に別の色の鱗が差し込んだ部分をさす。紅白であればサシはピンク色になる。成長につれて見えにくくなり、キワがしっかりとした模様が浮かび上がってくる。

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栄養・生化学辞典 「さし」の解説

サシ

 筋線(織)維の間に脂肪が散在している状態で,わが国では特に牛肉について経済的意味が大きい.

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世界大百科事典(旧版)内のさしの言及

【牛鍋】より

…なべ料理の一種。牛肉にネギ,豆腐などを取り合わせ,しょうゆ,みりんなどを合わせた割下(わりした)で煮て食べるもので,獣肉を素材とする日本料理の代表的な品目である。奈良時代以降,日本人の多くが肉食を忌避し,ことに家畜の食用に対しては罪悪感を抱いていたという精神風土の中で,なかば公然と牛肉食が行われるようになったのは江戸後期のことになる。すでに近江彦根の井伊家では例年牛肉のみそ漬を将軍に献上していたし,町では牛肉を買うこともできた。…

※「さし」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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