差し囃す(読み)さしはやす

精選版 日本国語大辞典 「差し囃す」の意味・読み・例文・類語

さし‐はや・す【差囃】

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙
  2. 枝などをさして、はやしたてる。
    1. [初出の実例]「庭火たくかぐらのにはのいちじるく我さかきばのさしはやさなむ」(出典:相模集(1061頃か))
  3. ( 「さし」は接頭語 ) はやす。大勢ではやしたてて、舟などをこぐ。一説に、「さし」は舟のさおをさす意、「はやし」は「映やし」の意で、早く漕ぐ。
    1. [初出の実例]「君によりをちのはや船さしはやし風間も待たずこがれ来る哉」(出典:浜松中納言物語(11C中)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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