差し直す(読み)サシナオス

デジタル大辞泉 「差し直す」の意味・読み・例文・類語

さし‐なお・す〔‐なほす〕【差し直す】

[動サ四]
あるべきようにきちんと直す。
「しどけなくうち乱れ給へるさまながら、ひもばかりを―・し給ふ」〈・葵〉
本来のあり方に直す。改める。
「我が心過ちなくて、見過ぐさば、―・してもなどか見ざらむ」〈帚木

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「差し直す」の意味・読み・例文・類語

さし‐なお・す‥なほす【差直・指直】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. ( 「さし」は接頭語 ) 直す。改める。
    1. [初出の実例]「我が心あやまちなくて見過ぐさば、さしなをしてもなどか見ざらんと覚えたれど」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)
  3. 改めてきちんと差す。
    1. [初出の実例]「しどけなくうち乱れ給へるさまながら紐ばかりをさしなをし給」(出典:源氏物語(1001‐14頃)葵)
  4. ( 指直 ) 将棋で、指しなおしをする。

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