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差別出来高給制 さべつできだかきゅうせいdifferential piece rate plan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

差別出来高給制
さべつできだかきゅうせい
differential piece rate plan

科学的管理法創始者 F.W.テーラーの提唱した課業管理法の一つで,能率刺激的な賃金制度。同一の作業に対して高賃率と低賃率を決めておき,作業が決められた最短時間内に仕損じなく遂行された場合には高賃率で,そうでない場合には低賃率で支払うというもの。この制度を実施する前提として,いわゆる時間研究を行い,作業を分析してその実体を把握し,それに要する標準的な時間を測定し,これに基づいて作業者が遂行すべき1日分の公正な仕事量すなわち課業 (タスク) を設定し,このタスクを基準にして高低2つの差別的な賃率を決定する。この方法によれば作業能率は大いに刺激され,労働者には高賃金を,経営者には低労務費を約束するものとして注目されたが,労働強化を招くとして強い反対にあい,この制度は普及するにいたらなかった。しかしその基礎となった時間研究や標準時間などの考え方はその後の経営管理の思想に大きな影響を与え,インダストリアル・エンジニアリング IEその他の管理技法のなかに引継がれている。

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