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時間研究 じかんけんきゅうtime study

翻訳|time study

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

時間研究
じかんけんきゅう
time study

工場や事務所,倉庫などにおける作業を基本動作に分解して,各動作の時間を測定し,これを分析して各作業の標準時間を決定する技法。科学的管理法の始祖 F.W.テーラーが提唱したもので,現実の方法としては,ストップウォッチを用いて測定する方法,作業動作を要素に分解して記号化していくワーク・ファクター法,作業の基本動作に標準時間値テーブルを用いるMTMなどがある。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

じかん‐けんきゅう〔‐ケンキウ〕【時間研究】

労働者が行う作業を要素動作に細かく分解し、各動作に要する時間を計測して、その作業の標準時間を定める研究。→動作研究

出典|小学館
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大辞林 第三版の解説

じかんけんきゅう【時間研究】

作業の能率化のため、作業を複数の単位動作に分解して、各動作に必要な時間を測定し、作業に要する標準時間を決定する研究。作業時間研究。 → テーラー-システム

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

時間研究
じかんけんきゅう
time study

作業研究の一分野で、個々の作業についてその標準所要時間を科学的に測定・設定し、課業(標準作業量)の決定に資料を提供し、さらに作業の計画的遂行に寄与する研究をいう。その方法には多くのものがあるが、一般に用いられるのは、ストップウォッチ法、ワーク・ファクター法(WF法)、およびMTM法(methods-time measurement)の三者である。
 ストップウォッチ法は、標準化された作業を平均的労働者に実際に遂行させ、その時間をストップウォッチによって測定し、一定の補正を加えて標準作業時間を設定する方法であり、20世紀初頭の科学的管理法で開発されたものである。一定の補正とは、正味作業時間に適当な余裕時間を加えたり、被験者の特殊性を除去するための平準化(レベリングという)を行ったりすることをいう。
 WF法は、人間の行う作業には、作業を構成する動作について、動作身体部位、動作の大きさ、動作を制約する外的条件に応じて、動作の遂行に要する客観的に適正な時間が存在するという前提にたつ。まず各要素動作ごとに各身体部位について、動作時間を制約要因との関連で実際データによって解析し、タイムテーブルをつくっておく。ここでの時間は、1分を1万WFU(work factor unit)とするWFU単位を用いる。次に実際作業を構成要素動作に分解し、各要素動作ごとにタイムテーブルから時間を求め、その合計を標準作業時間とする。
 MTM法は、基本的にWF法と同じ考え方をとるが、タイムテーブルは、各要素動作をケース(作業条件による困難性)とタイプ(状態、速度など)によってさらに細分し、それぞれについて動作の大きさ(距離、角度)ごとに時間値を示している。また時間値は、1時間を10万TMU(time measurement unit)とするTMU単位を用いる。標準作業時間をタイムテーブルから求めた構成要素時間の合成として算出する点は、WF法と同じである。[森本三男]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の時間研究の言及

【科学的管理法】より

F.W.テーラーを始祖とする工場管理の方法。狭義には,テーラーが提唱した工場労働の時間研究time studyによる標準時間と作業量の設定,職能別職長制度に,ギルブレスFrank Bunker Gilbreth(1868‐1924)が開発した作業方法の研究(動作研究motion study)による作業簡素化・標準化を加えた管理方式をいい,しばしばテーラー・システムと同義に用いられる。広義には,各種の科学的理論に基づく経営管理の方策・技術・組織制度を総称し,経験・勘にたよる管理を成行き管理として対比的に用いる。…

【作業研究】より

… 作業研究は人間行動の歴史とともに存在してきたが,工場生産においてこれを組織的に行ったのがF.W.テーラーである。彼は20世紀初めころ,出来高賃金制度の基準となる作業量が1日の公正な仕事量として客観的に存在するはずだという思想に立って,これを見いだすため,時間研究time studyをはじめとする各種作業への実験科学的研究を行った。ギルブレス夫妻F.B.& L.M.Gilbrethは,人が行う作業には必ず唯一最善の作業方法が存在するはずだという思想に立ち,人間の動作を分析する微細単位のサーブリッグtherblig(ギルブレスの逆綴りによる名称)を開発し,最善作業方法を求める動作研究法motion studyを確立した。…

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出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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