巻子(読み)まかご

精選版 日本国語大辞典 「巻子」の意味・読み・例文・類語

まかご【巻子・白薇】

  1. 〘 名詞 〙ぜんまい(薇)」の異名
    1. [初出の実例]「 万加古」(出典新撰字鏡(898‐901頃))

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普及版 字通 「巻子」の読み・字形・画数・意味

【巻子】けんし・かんず

書巻

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世界大百科事典(旧版)内の巻子の言及

【仏画】より

…掛幅形式は,展示,保存,収納などに優れた機能性を有するため,信仰の対象として一般に普及した。(6)巻子 立体的に懸ける懸幅に対して,平面的において巻きながら見る巻子は,当初はもっぱら経巻に用いられたが,紺紙金泥の装飾経が流行するにつれて,経巻の見返しにも仏画が描かれるようになり,《中尊寺経》《平家納経》,ひいては経典や寺院縁起,仏伝や祖師絵伝などを絵画化する絵巻が現れ,密教の発達に伴い,曼荼羅など各種図像の白描図巻も制作されるようになる。巻子は両手で繰り広げながら見るため,観者の視点は両手で広げた視界内に限定されるだけに,連続する時間経過を追う仏伝図や祖師絵伝,社寺縁起などの仏教説話画には最適であるとともに,保存・収納は懸幅以上に容易であるため盛行した。…

※「巻子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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