(読み)まき

  • かん
  • かん クヮン
  • かん〔クワン〕
  • けん
  • 巻/乾/間/監/簡
  • 巻〔卷〕
  • 漢字項目

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

新潟県中部,新潟市西部の旧町域。新潟平野の西部,日本海岸にある。 1889年町制。 1955年峰岡村,漆山村,松野尾村,角田村,浦浜村の5村と合体。 2005年新潟市に編入。 2007年政令指定都市化に伴い大部分が西蒲区,北部が西区の一部となった。中心集落の巻は,江戸時代は西川沿いの市場町として栄えた。食品工業,機械工業が行なわれ,周辺の西川米の集散地角田山北麓には日蓮ゆかりの妙光寺があり,また東麓の金仙寺境内には前方後円墳菖蒲塚古墳 (国指定史跡) がある。海岸には角田浜などの海水浴場があり,一帯佐渡弥彦米山国定公園に属する。

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デジタル大辞泉の解説

[名]
巻物。巻物にした書物。巻子本(かんすぼん)。「を開く」
書物。書籍。
何冊か合わせてひとまとまりとなる書籍の、その一つ一つ。
[接尾]助数詞。
書籍の冊数をかぞえるのに用いる。「全3の書物」
巻物やテープ、フィルムなどの数をかぞえるのに用いる。「巻物3」「フィルム5
[音]カン(クヮン)(呉) ケン(漢) [訓]まく まき
学習漢字]6年
〈カン〉
巻物。「巻軸巻子本(かんすぼん)経巻
書物。「巻首巻頭巻末圧巻開巻書巻全巻別巻
巻いたものや書物を数える語。「万巻(ばんかん)万巻(まんがん)
〈ケン〉(「捲(けん)」と通用)まく。「巻雲巻土重来席巻
〈まき〉「巻紙巻物竜巻葉巻絵巻物
[名のり]まる
[難読]掻(か)い巻巻繊(けんちん)
[名]
巻くこと。また、巻いた程度。「ぜんまいの巻きが弱い」
書画の巻物。また、その区分。冊子になったものの区分にもいう。「源氏物語の若菜の巻きを読む」
俳諧の付合(つけあい)を長く続けたもの。また、その書き物。
茅巻(ちまき)」を略していう女房詞
[接尾]助数詞。
巻いた回数を数えるのに用いる。「二巻き巻く」
巻き物や書物の数を数えるのに用いる。
「すべて千歌(ちうた)、二十(はた)―、名づけて古今和歌集といふ」〈古今・仮名序〉
〈巻〉⇒かん
〈乾〉⇒かん
〈間〉⇒かん
〈監〉⇒かん
〈簡〉⇒かん

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

新潟県の中北部、西蒲原郡(にしかんばらぐん)にあった旧町名(巻町(まち))。現在は、新潟市(にいがたし)の南西部(西(にし)区、西蒲(にしかん)区の一部)にあたる。旧巻町は1889年(明治22)町制施行。1955年(昭和30)漆山(うるしやま)、峰岡(みねおか)、角田(かくだ)、浦浜(うらはま)、松野尾(まつのお)の5村と合併。2005年(平成17)新潟市に編入。旧町域は、弥彦(やひこ)山地北麓(ろく)を占め、西部は日本海に臨む。付近は古代高志深江(こしふかえ)国の国造(くにのみやつこ)が置かれた越国(こしのくに)の発祥地で、金仙(こんせん)寺裏山には菖蒲塚古墳(あやめづかこふん)(国史跡)がある。近世は、鎧潟(よろいがた)べりの長岡藩巻組の代官所が置かれ、西川舟運の河岸場(かしば)町、また六斎市場(ろくさいいちば)町として栄えた。近代は郡役所が置かれ、行政、文化、教育の中心として発展した。現在は諸官庁の出先機関や県立高校が4校あり、弥彦参道の買い物町として機能する。JR越後線(えちごせん)、国道116号、402号、460号が通じ、北陸自動車道の巻潟東インターチェンジがあるなどの交通の便を得て、ベッドタウン化が進んでいる。第二次世界大戦後、鎧潟は国営干拓事業により干拓され、農業教育センターが置かれ、農家の後継者を養成する県立興農館(こうのうかん)高校(2002年閉校)も設立された。角海(かくみ)浜はかつて「越後の毒消し売り」のふるさととして知られた。

[山崎久雄]

『『巻町双書』2000年現在39集(1965~ ・巻町)』

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図書館情報学用語辞典 第5版の解説

(1)書誌的な意味では,巻自体の書誌的事項を掲載した標題紙(ときには簡略タイトル表紙タイトルなど)が存在し,また通常独立したページ付けなどがあって,出版者の付けた表示にかかわらず,書誌的なまとまりをなす資料の他の部分と区別できる部分.形態的な意味では,1製本単位,あるいは一つのポートフォリオなどに収容されている全体で,それが刊行されたときのままであるか,後で製本されたものであるかは問わない.形態的単位としての巻は,書誌的な単位のものと一致しないことがある.(2)逐次刊行物における,ある限定された刊行期間の全体を構成する集合,もしくはある連続的な部分を構成する号の集合.合綴されていることも,されていないこともある.(3)録音資料や録画資料,コンピュータファイルにおける,ディスクテープなど記録媒体の形態的単位.

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精選版 日本国語大辞典の解説

[1] 〘名〙
① 巻き物。巻き軸。巻子本(かんすぼん)
※今昔(1120頃か)七「経巻を開て見奉るに〈略〉文字一も不在ず。此を見て恠て、亦、他の巻を開て見奉るに、只前の巻の如し」 〔韓愈‐与陳給事書〕
② (古くは書物は巻き物になっていたところから) 書籍。本。また、書籍の一冊のまとまり。→巻を追う
※ささめごと(1463‐64頃)下「手不巻、常読此経、口無言声、遍誦衆典」 〔宋書‐隠逸伝・陶潜〕
[2] 〘接尾〙
① 書籍、巻き物の数をかぞえるのに用いる。
※凌雲集(814)序〈小野岑守〉「作者二十三人、詩惣九十首、合為一巻、名曰凌雲新集」 〔法言‐学行〕
② 書籍の冊数や一冊の内の区分を示すのに用いる。
③ テープや映画のフィルムなどの数を数えるのに用いる。映画の一巻は普通一〇〇〇フィート(約三〇五メートル)。
※夢声半代記(1929)〈徳川夢声〉幻滅! ザマア見ろ「映画は伊太利物の人情劇で、極彩色全二巻(クヮン)
[1] 〘名〙 (動詞「まく(巻)」の連用形の名詞化) 巻くこと、また巻いた状態のものをいう。
① 巻くこと。巻きかたや、巻いた程度を表わす。「巻きが強い」など。多くは他の語と熟して用いる。「左まき」「簀(す)まき」など。
② 書画などの巻物。巻物の一軸ごとをさしていう。後には、冊子の形態をとっていても、「上の巻」「下の巻」などと呼ぶように、書物の区分についていう。
※書紀(720)雄略即位前(前田本訓)「語は穴穂天皇の紀(みマキ)に在り」
※源氏(1001‐14頃)絵合「左、猶数一つある果てに、須磨のまき出で来たるに、中納言の御心騒ぎにけり」
③ 連歌・俳諧で、歌仙(三十六句)、世吉(四十四句)、百韻などの連句一巻のこと。
※許六宛芭蕉書簡‐元祿六年(1693)正月一二日「彦根より巻など参候よし珍重」
④ 粽(ちまき)をいう女房詞。
※御湯殿上日記‐文明九年(1477)五月四日「山くにのまきまいる」
⑤ 「まきぞめ(巻染)」の略。〔随筆・貞丈雑記(1784頃)〕
※歌舞伎・初霞空住吉(かっぽれ)(1886)「蕎麦(そば)は結構、巻(マキ)かあられか天麩羅(てんぷら)か」
[2] 〘接尾〙 巻いたものを数えるのに用いる。
① 巻いて一区切りとした状態のものを数えるのに用いる。
※源氏(1001‐14頃)野分「紙ひとまき、御硯(すずり)の蓋(ふた)に取りおろして奉れば」
② 特に書物を数えるのに用いる。のちには巻物仕立てでないものにもいう。
※古今(905‐914)仮名序「すべて千うた、はたまき、名づけて古今和歌集といふ」
③ 巻いた回数を数えるのに用いる。「二まき巻く」

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