日本歴史地名大系 「布津町」の解説 布津町ふつちよう 長崎県:南高来郡布津町面積:一〇・五一平方キロ島原半島の南東部に位置し、北東は深江(ふかえ)町、南西は有家(ありえ)町に接し、北西部は小浜(おばま)町境となる。町域の北西部に雲仙(うんぜん)山系の野(の)岳(一一四二メートル)があり、南東の有明海(島原湾)に向かって緩やかな傾斜をみせ、流域の小さな河川ながら新(しん)川・湯田(ゆた)川・渡世(わたせ)川・栗田(くりた)川などが流れている。海岸部を島原鉄道が通り、それにほぼ並行して国道二五一号があり、北西部を国道五七号が延びて観光道路となっている。北西部は雲仙天草(うんぜんあまくさ)国立公園の指定域内。東部の大崎名(おおさきみよう)にある琴平(ことひら)神社境内から縄文時代早期の土器が発見され、北部の飯野(いいの)や北西部の天(あま)ヶ瀬(せ)からは同晩期の土器が出土している。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報