帆山寺(読み)ほやまじ

日本歴史地名大系 「帆山寺」の解説

帆山寺
ほやまじ

[現在地名]武生市住吉町

観音山と号し、天台宗。本尊千手観音。天平元年(七二九)日野ひの川東岸の帆山の地に創立されたといい、本尊千手観音は長六尺余で、天竺提婆羅樹の霊木を泰澄が彫刻した霊仏と伝える(寛延二年「帆山寺造営勧進状」当寺文書)。正中二年(一三二五)一一月二五日の承鎮法親王付属状(三千院文書)に「帆山寺」とみえる。天正一九年(一五九一)二月一八日の府中城主木村常陸介安堵状(当寺文書)に「帆山寺境内、縦横卅五町、御供田五千石共、如旧例之諸役免許之事候、観音遥拝所拾五町四方、於当所令寄附候事」とあり、寺地を寄進されて現在地に移った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android