日野(読み)ひの

デジタル大辞泉の解説

ひの【日野】[東京都の市]

東京都中部の市。多摩川南岸にあり、もと甲州街道宿場町自動車工業が盛ん。住宅地としても発展。多摩動物公園高幡不動尊(たかはたふどうそん)がある。人口17.9万(2010)。

ひの【日野】[滋賀県の地名]

滋賀県南東部、蒲生(がもう)郡の地名。もと蒲生氏の城下町。日野屋と称する近江(おうみ)商人本拠地製薬林業が盛ん。

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百科事典マイペディアの解説

日野【ひの】

京都市伏見区の地名。笠取(かさとり)山地を背景にした丘陵地に立地。古代には天皇・公家の遊猟地であり,また平安期には公家日野家の伝領地があって,名字地ともなっている。永承年中(1046年―1053年)日野資業薬師堂建立,これがのち法界(ほうかい)寺となる。日野家12代目の有範は浄土真宗の開祖親鸞の父とされ,親鸞の誕生地でもある。

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世界大百科事典 第2版の解説

ひの【日野】

京都市伏見区の地名。山科盆地の南東にあたり,795年(延暦14)にはすでに遊猟が行われたという記事がある。日野に南接する木幡(こはた)には藤原氏一門の寺である浄妙寺がかつて存在し,日野も藤原氏の伝領するところであった。この一門は日野氏を称し,ここに法界寺を建立している。京都からは地理的に少し遠いためさほど著名な近郊とはならなかったようであるが,鴨長明が近くの山中に方丈を営んで隠棲し,《方丈記》を執筆したことはよく知られている。

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大辞林 第三版の解説

ひの【日野】

東京都中南部にある市。近世、甲州街道の宿駅。自動車・写真工業などが発達し、住宅地としても発展。
滋賀県南東部にある町。もと蒲生氏の城下町。古く、椀・鉄砲・売薬などの特産があり、日野商人の出身地。
鳥取県南西部、日野郡の町。日野川中流域を占め、出雲街道の旧宿駅。

ひの【日野】

姓氏の一。藤原北家の一流。代々儒学と歌道をもって朝廷に仕え、室町時代には将軍家と縁戚関係を結んで権勢を振るった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

日野
ひの

京都市伏見(ふしみ)区の東部、山科(やましな)盆地南部の地域。1051年(永承6)に日野資業(すけなり)が建立した法界(ほうかい)寺があり、日野薬師とよばれる。背後の山地に長明方丈石と書かれた石碑があり、鴨長明(かものちょうめい)が晩年隠棲(いんせい)して『方丈記(ほうじょうき)』を執筆した地といわれる。京都薬科大学薬用植物園がある。[織田武雄]

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