家庭医学館 「帯状ヘルペス角膜炎」の解説
たいじょうへるぺすかくまくえん【帯状ヘルペス角膜炎 Zoster Herpes Corneae】
単純ヘルペスと同様、神経内に潜伏した水痘(すいとう)・帯状ヘルペスウイルスが活性化され、神経を下降して角膜炎を生じます。
[症状]
どちらかの目の三叉神経(さんさしんけい)の第1枝領域にウイルスが現われると、額(ひたい)からまぶたにかけて水疱(すいほう)や発疹(ほっしん)が生じます。これを眼部帯状(がんぶたいじょう)ヘルペスといいます。その後、約50%の確率で目の症状が現われ、角膜炎、結膜炎(けつまくえん)、虹彩毛様体炎(こうさいもうようたいえん)などを生じます。
また、点状や線状の混濁(こんだく)が角膜上皮に生じ、異物感がおこります。
[治療]
抗ヘルペス剤のアシクロビル眼軟膏(がんなんこう)、抗生物質の点眼を行ないます。角膜の混濁にはステロイドの点眼がよく効きます。