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角膜炎 かくまくえんkeratitis

翻訳|keratitis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

角膜炎
かくまくえん
keratitis

角膜に起る炎症のこと。眼がごろごろしたり,まぶしかったり,涙が出たり,痛んだり,かすんで見えにくくなったりする。最近では,結核,梅毒トラコーマなどによる角膜炎はほとんどみられず,角膜ヘルペス流行性角結膜炎など,ウイルス感染によるものが増加してきている。角膜は無血管組織のため,免疫現象がほとんどないか,あっても微弱であるため,炎症に対して抵抗が弱い。抗生物質ステロイド剤の点眼,赤外線療法が奏功することも多い。

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百科事典マイペディアの解説

角膜炎【かくまくえん】

角膜組織の炎症。角膜の混濁,角膜組織の肥厚があり,眼痛,流涙,毛様充血,羞明(しゅうめい)視力障害等の症状を呈する。表層角膜炎にはビタミンB2欠乏や外傷による瀰漫(びまん)性のものと,流行性角結膜炎の際に起こる点状のものがある。
→関連項目ハッチンソン三徴候

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大辞林 第三版の解説

かくまくえん【角膜炎】

細菌・ウイルスなどの感染やアレルギーなどにより起こる角膜の炎症。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

角膜炎
かくまくえん

角膜の炎症をいう。原因は、細菌、ウイルス、真菌などの感染や、アレルギー、さらに物理的・化学的刺激によるものなどさまざまである。症状としては、多くは疼痛(とうつう)、流涙を訴え、さらに、まぶしくなり、白目が充血して視力低下をきたし、症状の強いときはまぶたを開くこともできなくなる。
 ヘルペスウイルスによる角膜炎は、木の枝状の潰瘍(かいよう)をつくり、角膜の知覚が低下するのが特徴で、ステロイド剤の乱用や軽い外傷によって誘発されることがある。再発も多く、病変が深部まで入ってくると角膜の混濁が残り、視力が低下する。イドクスウリジンidoxuridine(IDU)、アシクロビルなどの抗ウイルス剤を使う。アデノウイルスによる流行性角結膜炎のあとにも、点状の混濁が残ることがあるが、ほとんどは視力に大きく影響することはなく、放置しても数年後には消失する。細菌性の角膜炎は宿主の抵抗力が弱くなっているときにおこりやすく、異物や外傷も誘因となる。初期から抗生物質の点眼、場合によっては全身投与も行う。まれに、角膜潰瘍となり、だんだん深部へ進んで角膜が穿孔(せんこう)し、全眼球炎となって失明することもある。光による角膜炎には、いわゆる電気性眼炎がある。雪山や海など紫外線の強い場所にいたり、電気溶接を見たりしたあとにおこる。強い眼痛、羞明(しゅうめい)(まぶしさ)、流涙を訴える。角膜の上皮がはがれて小さい点状の混濁が角膜全体に生じる。抗生物質の軟膏(なんこう)を入れて眼帯をする。症状は普通1日たつと、とれてしまう。[中島 章]

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世界大百科事典内の角膜炎の言及

【角膜】より

…最近はあまりみられない。一般細菌による角膜炎keratitis,さらに角膜潰瘍corneal ulcersは依然として多くみられるが,抗生物質の変遷とともに原因菌も変化し,緑膿菌等グラム陰性菌によるものが増加している。ウイルス疾患としては,単純ヘルペスウイルスによる角膜潰瘍が多くみられる。…

※「角膜炎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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