コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

結膜炎 けつまくえん conjunctivitis

翻訳|conjunctivitis

6件 の用語解説(結膜炎の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

結膜炎
けつまくえん
conjunctivitis

結膜が充血して,目やにが出たり,異物感があったり,不愉快かゆみを感じたりする眼の病気。円蓋部結膜リンパ組織が増殖してろ胞が形成され,発赤などの炎症症状を伴うものをろ胞性結膜炎という。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

けつまく‐えん【結膜炎】

結膜の炎症の総称。細菌ウイルスの感染、アレルギーによって起こる。症状は結膜の充血、目やに・涙の増加、濾胞(ろほう)偽膜の形成など。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

結膜炎【けつまくえん】

充血,流涙,腫脹(しゅちょう),まぶしさ,目やになどの症状を呈する結膜の炎症。種々の原因によるが,伝染性のものに流行性角結膜炎トラコーマ,淋(りん)菌性結膜炎(風眼)などがあり,非伝染性のものにアレルギー性結膜炎春季カタルフリクテンなどがある。
→関連項目アレルギー反応眼精疲労クラミジア感染症はしか

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

家庭医学館の解説

けつまくえん【結膜炎 (Conjunctivitis)】

◎結膜に生じた炎症の総称
 結膜は、白目(しろめ)の部分の眼球結膜(がんきゅうけつまく)と、まぶた(眼瞼(がんけん))の裏側をおおう眼瞼結膜(がんけんけつまく)からなっています。これら眼球結膜と眼瞼結膜は、結膜円蓋(けつまくえんがい)でつながっていて、連続した1枚の粘膜(ねんまく)で構成されています。
 目を閉じた状態では、結膜と角膜(かくまく)(黒目(くろめ))で囲まれた袋状のスペースができますが、これを結膜嚢(けつまくのう)と呼んでいます。
●外界の刺激にさらされる結膜
 角結膜(角膜と結膜)は外界と直接接しているために、さまざまな刺激にさらされています。このような刺激や乾燥から角結膜を保護するために、角結膜表面は涙液(るいえき)によって、常にうるおった状態になっています。
●結膜を保護する涙液
 涙液は、粘液層、水層、油層の3層構造からなっています。涙液が角結膜の表面に均一に広がって安定化し、角結膜が乾燥しにくいようにしています。
 また、涙液には細菌などの病原体が繁殖するのを抑えるはたらきがあります。結膜が常に病原体の感染にさらされているにもかかわらず、めったに感染がおこらないのは、この涙液のはたらきのためです。
●結膜炎をおこす原因
 原因は何であれ、結膜に炎症がおこった状態を結膜炎と呼んでいます。原因としては、細菌やウイルスなどの病原体による感染、アレルギー、外傷などがあります。
◎結膜炎の原因別診断名
 病気に対する正式な診断は、原因に応じてつけられますが、初診時には原因がわからないため、病気の経過や症状から判断して、つぎのような診断名がつけられます。
 原因がわかれば、それぞれに応じた診断名が用いられ、適切な治療がなされます。
■急性結膜炎(きゅうせいけつまくえん)
 急激におこった炎症で、原因が確定できないときに用いられる病名です。
■慢性結膜炎(まんせいけつまくえん)
 軽い症状が長く続いているときに用いられます。お年寄りなど自浄作用が低下している人におこりやすいものです。
濾胞性結膜炎(ろほうせいけつまくえん)
 結膜の表面にあるリンパ組織が炎症のために腫(は)れ、まぶたの裏に小さな隆起(濾胞)ができるもので、ウイルス性結膜炎に多くみられます。
■乳頭性結膜炎(にゅうとうせいけつまくえん)
 結膜に刺激が加わって、まぶたの裏に乳頭と呼ばれる血管性の小さな隆起ができるものです。アレルギー性結膜炎に多くみられます。
■偽膜性結膜炎(ぎまくせいけつまくえん)
 まぶたの裏に膜状の組織ができるものです。乳幼児のウイルス性結膜炎によくみられます。
カタル性結膜炎(せいけつまくえん)
 涙、めやに(眼脂(がんし))など分泌物(ぶんぴつぶつ)が多く出る結膜炎に用いられる病名です。細菌による結膜炎によくみられます。
■化膿性結膜炎(かのうせいけつまくえん)
 多量の膿性の分泌物をともなう結膜炎で、淋菌(りんきん)による結膜炎に特徴的です。

出典|小学館
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。この事典によって自己判断、自己治療をすることはお止めください。あくまで症状と病気の関係についてのおおよその知識を得るためのものとお考えください。

大辞林 第三版の解説

けつまくえん【結膜炎】

結膜の炎症。結膜が充血・腫脹し、眼脂めやにや涙が出、まぶしさ・眼の痛みを感じる。細菌・ウイルスの感染・アレルギー・物理化学的刺激などが原因。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

結膜炎
けつまくえん

結膜におこる炎症で、おもな症状は目やに(眼脂)と充血である。原因的にみると、病原体の感染、アレルギー、体質、全身病、物理的化学的刺激によるものなどがある。また、経過からみて急性と慢性に分けられるほか、臨床所見によってカタル性、濾胞(ろほう)性、偽膜性などの区別も行われる。
 原因別に主要なものを次にあげる。
 病原体の感染によるものには、まずウイルス性があり、なかでもアデノウイルス群によるものは頻度が高い。成人では急性濾胞性、幼小児では偽膜性の形をとる。流行性角結膜炎といって結膜炎後に点状表層角膜炎を合併する病型、あるいは咽頭(いんとう)炎や発熱を伴う咽頭結膜熱などがある。咽頭結膜熱はしばしばプールを介して流行し、プール結膜炎ともよばれる。エンテロウイルス70型を病原とする急性出血性結膜炎は、結膜下出血をおこす頻度が高い。これらのウイルス性結膜炎はいわゆる「はやり目」として伝染性が強く、有効性の確かな治療法はない。次に細菌性結膜炎としては、急性型にブドウ球菌、肺炎球菌、コッホ‐ウィークスKoch-Weeks菌、インフルエンザ菌などによるものがあり、とくに淋(りん)菌性は膿(のう)様の分泌があって症状も激しく重篤である。慢性型としてはブドウ球菌やモラックス‐アクセンフェルドMorax-Axenfeld桿(かん)菌による眼瞼(がんけん)炎に合併するものがある。一般に細菌性結膜炎には抗生物質の点眼が効く。トラコーマはクラミジアに属する病原体の感染でおこり、結膜に著明な濾胞をつくる。慢性に経過して瘢痕(はんこん)をつくり、結膜のほか眼瞼(まぶた)、涙道、角膜などにも種々の障害をおこす。
 涙道の異常によっておこる結膜炎もある。これは、鼻涙管が閉塞(へいそく)すると涙嚢(るいのう)に細菌が繁殖して膿がたまり、その刺激で結膜炎となる。
 アレルギー性結膜炎には数種ある。花粉症は季節的にみられ、急に流涙、かゆみ、眼瞼の腫(は)れがおこる。スギ、マツ、イネ科植物など種々の植物の花粉がアレルゲンとなる。また、屋内のほこり、カビ、動物の毛、薬品などによるものもある。特殊な病状を示すものに春季カタルがある。小児期から青少年期に罹患(りかん)し、結膜に著明な乳頭増殖をきたして瞼結膜では石垣状となる。かゆみと粘性の目やにがあり、春から夏にかけて増悪する。
 全身病である痛風、関節リウマチ、甲状腺(せん)機能亢進(こうしん)症などに結膜炎が合併することがある。体質的に皮脂の分泌異常がみられる脂漏性の場合、眼瞼縁炎(ただれ目)とともに結膜炎を伴う。また湿疹(しっしん)をはじめ、天疱瘡(てんぽうそう)、多形紅斑(こうはん)など種々の皮膚疾患においても、結膜が同時に冒されることがある。
 物理的化学的刺激によるものとしては、有害ガス、熱線、紫外線などの影響でおこる結膜炎がある。光化学スモッグによって結膜炎症状が現れることもある。[内田幸男]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の結膜炎の言及

【結膜】より

…これは同時に唾液腺も萎縮するので口も渇く。さらにリウマチによる関節炎症状をも伴い,全身的にはシェーグレン症候群Sjögren syndromeと呼ばれ,眼科的には乾性角結膜炎keratoconjunctivitis siccaと呼ばれる。続発性の結膜乾燥症には,酸,アルカリ等による薬傷,トラコーマ後遺症としての結膜の瘢痕(はんこん)化によるもの,薬剤アレルギーによって発症するスティーブンズ=ジョンソン症候群Stevens‐Johnson syndromeによるもの,あるいは,日本では少ないが,ビタミンA欠乏症によるものがある。…

※「結膜炎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

結膜炎の関連キーワード結膜結膜下出血咽頭結膜熱雪盲結膜嚢ジフテリア性結膜炎結膜弛緩症限局性小腸結膜炎ウイルス性結膜炎結膜炎 (conjunctivitis)

今日のキーワード

カルテット

四重唱および四重奏。重唱,重奏の形態のなかで最も基本的なもので,声楽ではルネサンスの多声歌曲の形式であるシャンソンやフロットラから始り長い歴史をもつ。器楽も同様で,特に弦楽四重奏は室内楽の全レパートリ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

結膜炎の関連情報