帯状疱疹後神経痛(読み)タイジョウホウシンゴシンケイツウ

デジタル大辞泉 「帯状疱疹後神経痛」の意味・読み・例文・類語

たいじょうほうしんご‐しんけいつう〔タイジヤウハウシンゴ‐〕【帯状××疹後神経痛】

帯状疱疹皮疹が完全に治った後も続く、慢性疼痛。帯状疱疹の炎症神経が損傷し、神経痛が残ると考えられている。高齢者に多い。PHN(Postherpetic neuralgia)。

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六訂版 家庭医学大全科 「帯状疱疹後神経痛」の解説

帯状疱疹後神経痛
(皮膚の病気)

 帯状疱疹の皮膚病変が治ったあとも、罹患(りかん)部位に残る神経痛様の疼痛です。

 一般には、帯状疱疹発症後3カ月を経過したあとも残る疼痛を指しますが、1カ月後あるいは6カ月後とするものもあります。帯状疱疹急性期の疼痛に引き続いて痛みを訴えるため、帯状疱疹後神経痛と急性期の疼痛を区別せず、総称して帯状疱疹関連痛(たいじょうほうしんかんれんつう)と呼ぶこともあります。

 帯状疱疹後神経痛が残る危険因子としては、高齢者、重症の皮膚病変がある帯状疱疹、急性期からのアロディニアなど神経原性疼痛の存在などが知られています。

 治療としては、神経ブロックなどの理学療法や、三環系抗うつ薬などの薬物療法が有効とする研究もありますが、有効率の高い決定的な治療法は現在のところありません。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

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