高齢者(読み)コウレイシャ

  • こうれいしゃ カウレイ‥
  • こうれいしゃ〔カウレイ〕

大辞林 第三版の解説

一般に六五歳以上の者をさす。六五~七四歳を前期高齢者(ヤングオールド)、七五歳以上を後期高齢者(オールドオールド)ということがある。高年齢者。 高齢期を三期に区分する場合、七五~八四歳を中期高齢者(ミドルオールド)、八五歳以上を後期高齢者という

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 年老いた人。年寄り。老人。
※光と風と夢(1942)〈中島敦〉一九「どんな高齢者だって、彼の今後の生活は、彼にとって初めての経験に違ひないではないか」

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病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版の解説

高齢者の生理と薬


 高齢者の体が若年者と大きく違う点は、機能が低下していることです。腎臓じんぞうや肝臓の機能が低下すると、薬の処理や排泄はいせつが悪くなり、薬の効力が増強して効きすぎを招いたり、薬が体内に長く蓄積して、副作用や薬剤事故をおこすことにもなります。


 また、胃腸機能が低下すると、薬効が現れるまでの時間が遅れ、剤型によっては胃腸で十分に崩壊・溶解しない場合もあります。さらに、年をとると判断力が鈍ってきたり、視力や聴力が低下したり、自己主張が強くなったりして、医師・薬剤師の指示を忘れたり、誤解するようになるため、薬のとり違えや、飲み忘れなどもおこしがちです。いちばん問題となるのが、高齢者はいろいろな病気をもっていることが多いため、薬の相互作用を考えると、使用できる薬の範囲が制限される点です。


高齢者に多い薬の副作用


 高齢者で問題になるのは、副作用が出やすいという点です。若年者ではほとんど問題がおこらない薬でも、高齢者が服用すると重大な副作用をおこすこともあります。たとえば強心剤、抗血栓剤こうけっせんざい、降圧剤、不整脈治療剤、利尿剤、解熱鎮痛剤、催眠鎮静剤さいみんちんせいざい、抗精神病剤、制酸剤、下剤、消化性潰瘍かいよう治療剤、糖尿病治療剤、副腎皮質ふくじんひしつホルモン剤といった薬は、高齢者にとって副作用がおこる頻度の高いものです。家族も協力して、医師・薬剤師の指示通り正しく服用できるようにしてください。


高齢者の正しい薬の使い方


 高齢者が薬を使用するにあたっては、いろいろな問題をおこさないためにも、次の注意をぜひ守ってください。


①医師から、肝臓・腎臓の機能の検査を指示されたときには、必ず受けること。


 病気や機能が詳しくわからないうちは、医師は適切な診断や薬の処方ができない。実際には、一般成人の用量の3分の1から2分の1ぐらいの量から使いはじめ、検査結果を検討しながら、安全性を確かめた上で、徐々に増量している。


②自分の飲む薬の種類や性質をよく知っておくこと。不明な点があるときは、医師や薬剤師に時間をかけてよく聞き、聞いたことは薬袋などにメモしておくとよい。


③視力や聴力が低下している高齢者の場合は、家族か知人が医療機関まで同行する。


④薬の剤型は、医師や薬剤師とよく相談し、飲みやすいものを処方してもらう。


⑤十分に効果を発揮させ、食欲に影響を与えず、入れ歯などに詰まらせないためにも、どのような剤型の内服剤でも十分な水(コップ1杯の水)で服用する。


⑥症状がおさまっているからといって、処方された薬は一つでもかってに中止しない。また、決められた量を、決められた時間に飲むこと。たとえば、利尿剤を、朝飲むのを忘れたからといって夕方や夜に飲むと、トイレに通う回数が頻繁になって不眠を招き、病状が悪化することがある。


⑦慢性の病気をもっている場合は、長期間薬の処方が変わらなくても、一定間隔で医師の指示どおり診断や検査を受け、体と薬のチェックをすること。

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