常熟(読み)じょうじゅく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「常熟」の意味・わかりやすい解説

常熟
じょうじゅく / チャンシュー

中国、江蘇(こうそ)省南部、揚子江(ようすこう)に臨む県級市。蘇州(そしゅう)地級市に属する。人口106万8200(2015)。漢の呉(ご)、毘陵(びりょう)両県、晋(しん)の海虞(かいぐ)県の地であったが、南朝梁(りょう)のときに常熟県が置かれた。隋(ずい)以後は蘇州に属し、元代には常熟州が置かれたが、明(みん)代以後ふたたび県とされた。1983年市制施行。揚子江三角州上に位置し、水路網の発達した水郷を形成する。米、小麦のほか元代よりワタ作が盛んとなり、明代以降の松江(しょうこう)を中心とする綿織物業の発達を支えた。レースの製造も盛ん。北西部の虞山(ぐざん)には孔子の弟子子游(しゆう)のものとされる墓がある。そのほか尚湖(しょうこ)、昆城湖(こんじょうこ)などの名勝地がある。

[林 和生・編集部 2017年2月16日]

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