平僧(読み)へいそう

精選版 日本国語大辞典 「平僧」の意味・読み・例文・類語

へい‐そう【平僧】

  1. 〘 名詞 〙 位階のない普通の僧。凡僧(ぼんそう)
    1. [初出の実例]「さる時は平僧では、師と云事は不定ぞ」(出典:百丈清規抄(1462)三)
    2. 「総じて寺を争ひ金銀を貯ふ事は、仏法に背く事なれば〈略〉綸旨、公帖を奪て平僧と仕る事也」(出典:政談(1727頃)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の平僧の言及

【寺格】より

…近世に各宗派教団が確立すると,この傾向は著しくなり,多様な寺格が制定された。曹洞宗では別格寺院を常恒会,片法幢会,随意会に,法地(普通寺院)を一~四に分け,その下に平僧地があった。真宗では院家,内陣,余間,飛檐,平僧に区分したのに始まり,きわめて複雑な寺格が定められ,礼金によって昇進することができた。…

※「平僧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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