平包み(読み)ヒラヅツミ

デジタル大辞泉 「平包み」の意味・読み・例文・類語

ひら‐づつみ【平包み/平×裹み】

物を包むための正方形布地袱紗ふくさ風呂敷など。
「―どうどおろして休みける」〈浄・卯月の潤色

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精選版 日本国語大辞典 「平包み」の意味・読み・例文・類語

ひら‐づつみ【平包・平裹】

  1. 〘 名詞 〙 物を包むのに用いる布。袱紗(ふくさ)・風呂敷などの類。また、これで物を包むこと、包んだ物をもいう。
    1. [初出の実例]「ひらづつみにて物をつつむ」(出典:満佐須計装束抄(1184)一)

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世界大百科事典(旧版)内の平包みの言及

【ふろしき(風呂敷)】より

…物を包むための布。奈良時代の正倉院御物にも見られ,平安時代には〈ころもつつみ〉〈平包み〉と呼ばれていた。《扇面古写経》の下絵には平包みを頭にのせた絵がある。…

※「平包み」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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