日本歴史地名大系 「平川原町」の解説 平川原町ひらがわらまち 熊本県:八代市八代城下平川原町[現在地名]八代市本(ほん)町三―四丁目城の南西に位置した町屋で、一部は大工(だいく)町と混在する。北は呉服(ごふく)町、東は春日(かすが)小路、南は前(まえ)川に面し、川口番所が置かれている。「八代日記」永禄二年(一五五九)二月の条に「同十二日 平河原のハウリふつ原伊勢之所ニカケ入候て、しつめきりころす、弟子ミコてんりやう、三月六日ニ求麻ニ上聞懸入仰出候」とある。また「覚兼日記」の天正一一年(一五八三)九月の条に「十一日、如常、各今朝舟より下候荷物等持運候也、亭主御酒なと振舞候也、柏将・野村大炊兵衛尉同船仕候也、此日、中書平川原へ御宿候間参候」とあり、島津家久の平川原の宿所を訪問したことがみえる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by