平百済塔(読み)へいひゃくさいとう

百科事典マイペディアの解説

平百済塔【へいひゃくさいとう】

韓国,忠清南道西部の扶余定林寺址にある5層の石塔。660年唐が新羅(しらぎ)を助け百済(くだら)を平定したとき,唐の将軍蘇定方が〈大唐平百済〉の碑銘を刻んだ。百済時代唯一の遺構とされる。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典内の平百済塔の言及

【定林寺址】より

…大韓民国,忠清南道扶余郡扶余邑東南里にある寺院址。1942‐43年と,79‐80年に大規模な発掘調査が行われた。主要伽藍は,日本で四天王寺式配置といわれるものに相当し,南北軸線上に,南から中門,塔,金堂,講堂の順序で一直線上に並び,周囲を回廊で囲む。現在,創建当初の石造五重塔と,講堂跡中央に高麗時代の丈六石仏が残る。寺跡からは,百済時代末期から,統一新羅時代を経て,高麗時代にいたる屋瓦が出土する。高麗時代の平瓦のなかに,太平8年(1028)と定林寺の銘が印されたものがあり,この寺は連続的に存続していたと考えられるところから,定林寺の寺名が百済時代までさかのぼることを思わせる。…

※「平百済塔」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

未必の故意

犯罪事実の発生を積極的には意図しないが、自分の行為からそのような事実が発生するかもしれないと思いながら、あえて実行する場合の心理状態。→故意[補説]作品名別項。→未必の故意...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android