平芝守護所跡(読み)ひらしばしゆごしよあと

日本歴史地名大系 「平芝守護所跡」の解説

平芝守護所跡
ひらしばしゆごしよあと

[現在地名]長野市安茂里 平柴

あさひ(七八五メートル)東方山腹の平柴にあった。南北朝時代末の至徳年間(一三八四―八七)斯波義種が信濃守護に補任されるに及んで、新たに設けられた守護所である。

至徳四年九月の守護代二宮氏泰の証判のある市河頼房軍忠状(市河文書)に「高梨薩摩守・長沼太郎以下輩至徳四月廿八日引率数多勢、於善光寺捧義兵、閏五月廿八日守護所平芝寄来間」とあるように、守護代二宮氏が在住し、応永六年(一三九九)小笠原長秀が信濃守護に補任されるに及んで、中絶したが、応永八年再び斯波義将が守護に補任され、代官細川氏が在住した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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