年の名残(読み)としのなごり

精選版 日本国語大辞典 「年の名残」の意味・読み・例文・類語

とし【年】 の 名残(なごり)

① 年の終わり。年の暮れ
徒然草(1331頃)一九「暁がたより、さすがに音なく成ぬるこそ、年のなごりも心ぼそけれ」
② 先の短くなった年齢死期に近づいた年齢。
※意専宛芭蕉書簡‐元祿七年(1694)正月二〇日「浅漬の歯にしみわたり、雑煮の餠のおもしろく覚候こそ、年の名残も近付候にやとこそおもひしられ侍れ」

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