デジタル大辞泉
「名残」の意味・読み・例文・類語
なごり【名残】
《「余波」から》
1 ある事柄が過ぎ去ったあとに、なおその気配や影響が残っていること。また、その気配や影響。余波。「台風の名残の高波」「古都の名残をとどめる」
2 人と別れるときに思い切れない気持ちが残ること。また、その気持ち。「尽きない名残」
3 物事の最後。終わり。「この世の名残」
「一期の―ぢゃと思うて清水へ参って」〈狂言記・武悪〉
4 亡くなった人をしのぶよすがとなるもの。忘れ形見。子孫。
「かの維時が―は、ひたすら民となりて」〈増鏡・新島守〉
5 病後のからだに残る影響。
「いと重くわづらひ給へれど、ことなる―残らず」〈源・夕顔〉
6 残り。残余。
「弥生中の六日なれば花はいまだ―あり」〈平家・三〉
7 「名残の折」「名残の茶」などの略。
[類語]残存・残留・残り・残品・残部・残務・残余・残
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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名残
なごり
[現在地名]浜松市鹿谷町・広沢一丁目
浜松城の北西、本坂通に沿う。南は高町、北は町人地の名残町、西は富塚村。「なぐり」とも称した。元禄(一六八八―一七〇四)頃の青山家御家中配列図(浜松市博物館蔵)によれば、武家屋敷数二三六で武家屋敷総数の四割余を占めた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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