年功序列制度(読み)ネンコウジョレツセイド

人事労務用語辞典 「年功序列制度」の解説

年功序列制度

年功序列制度とは、勤続年数や年齢を評価基準にして昇給役職を決定する人事評価制度です。勤続年数に応じて給与も上がるため、人材の長期的確保定着率向上につながります。

1960~1980年代の高度経済成長・安定成長時代を支えてきた日本型雇用システムの一つとして、終身雇用制度とともに大きな役割を担ってきました。

出典 『日本の人事部』人事労務用語辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の年功序列制度の言及

【日本的経営】より

…労使関係論の専門家や一部の経営学者を中心として,日本的経営,日本的労使関係の前近代性が問題とされ,あるいは日本の現実をいかにしてアメリカ的管理に近づけるかといった関心がもたれていた。また実務界からも,しばしば能力主義強化(能力主義管理)のキャンペーンが行われ,年功制(年功的労使関係)に対する攻撃が行われた。そうしたなかで,社会学出身の間宏らごく少数の研究者が,イデオロギッシュな立場を離れて,日本的経営の現実を冷静かつ分析的に把握しようと努めていたのである。…

※「年功序列制度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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