年女(読み)トシオンナ

デジタル大辞泉 「年女」の意味・読み・例文・類語

とし‐おんな〔‐をんな〕【年女】

その年の干支えとに当たる女性節分の豆まきをするようになったのは近年に生じた風潮。→年男

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精選版 日本国語大辞典 「年女」の意味・読み・例文・類語

とし‐おんな‥をんな【年女】

  1. 〘 名詞 〙 節分に豆まきをする女。その年の干支(えと)に当たる者が行なう。
    1. [初出の実例]「とし男とし女にもひとり哉」(出典:俳諧・文政句帖‐七年(1824)正月)

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世界大百科事典(旧版)内の年女の言及

【年男】より

…西日本で年男の役を女性が演ずる点については,十分に説明がなされていないが,家長の公的権威が家の内部に拡大されて,本来は女性の任務であった家の神の祭祀を男性がつかさどるようになったとする説が有力である。神社や寺院では,厄年(やくどし)にあたる者を年男,年女(としおんな)と呼んで行事に参加させているが,正月行事に厄年の者が特定の役割をはたす民俗は各地にある。【坪井 洋文】。…

※「年女」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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