コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

年男 としおとこ

6件 の用語解説(年男の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

年男
としおとこ

家々の正月行事を司る男。もと家長の役であったが,家族や下人もこれをつとめた。暮れの松迎え,注連縄 (しめなわ) 張り,元旦早朝の若水汲み,歳徳棚 (としとくだな) の飾りつけなどを行う。現在ではもっぱら節分の豆まきをするその年の干支 (えと) に生れた人をいう。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

とし‐おとこ〔‐をとこ〕【年男】

その年の干支(えと)に当たる男性。節分の豆まき役となる。
一家を代表して正月の行事を取りしきる役目の男性。若水をくんだり、年神の供物をととのえたりする。普通はその家の主人があたる。せちおとこ。わかおとこ。 新年》「白魚の塵も撰りけり―/言水

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

年男【としおとこ】

正月祭を司祭する男子。ふつうは家の当主であるが,時には長男その他が代行する。暮の松迎え,注連縄(しめなわ)張りから,元旦の若水くみ,年神への供物のあげおろしなどを行う。
→関連項目若水

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

としおとこ【年男】

正月を中心とした行事の主役を演ずる男。若男(わかおとこ),節男(せちおとこ)ともいう。家長を原則として,長男,奉公人があたるが,東日本の諸地域がとくに厳重で,西日本には女性が主役となる地域もある。役目は正月迎えの準備としての松迎えやしめ縄づくり,神棚飾,元旦の若水くみ,年神供え物づくり,節料理づくりなど年神祭に関係するものが多く,その期間は三が日の間とも7日間という所もある。しかし小正月の成木責めや庭田植をおこなったり,節分の豆まきを年男の役とする所もある。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

としおとこ【年男】

生まれ年が、その年の干支えとにあたる男。節分の豆まき役とされる。 [季] 冬。
昔、武家で新年の諸儀式を行なった役。門松を立て、若水を汲み、歳徳としとく神の神棚を飾り付け、節分の豆まきをする。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

年男
としおとこ

家の正月の祭りの司祭者。栃木県那須(なす)郡、山形県最上(もがみ)郡、三重県旧一志(いちし)郡(現津(つ)市、松阪(まつさか)市の一部)では若男(わかおとこ)、静岡県賀茂(かも)郡では節男(せちおとこ)といっている。年末に山から門松を切ってきたり、注連(しめ)飾りをこしらえたり、年取りの夜の祭事、元朝(がんちょう)の若水くみ、正月3日間の雑煮をつくることなど、年神に関することいっさいを勤め、とくに神供の世話はたいせつな役目である。東日本では正月三が日の食事の支度を女にさせることを忌む所が多い。一般にはその家の主人が年男をすることが多く、年とっている場合は息子がかわるが、地方によっては奉公人頭、作男(さくおとこ)あるいはできるだけ若い者にやらせる。今日では節分の豆撒(ま)きをする、その年の干支(えと)にあたる男子を年男とよぶが、古い暦法では、節分も正月に付随した行事であったための名残(なごり)である。また、厄年(やくどし)にあたる者を年男として寺社の行事に参加させる習俗もある。[丸山久子]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の年男の言及

【正月】より

… 正月行事には,村落社会の構成単位である〈家〉が表現されている。一家の主人が年男と称して行事を主宰し,門松取り,すす払いなどのしたくから,元日の若水汲み,雑煮の炊事など神事をすべてつかさどる。大晦日に,家中そろって寝ずに元日を迎えるのもお籠りの形で,12時になると村の鎮守に参る準備である。…

【年神(歳神)】より

…年神の神格については,正月の守り神,作神さま,社日さまと同じ神様であるとか,タガミ(田神)さまが年神さまになるなどと伝える地方があるように,作神としての性格が顕著である。年神の司祭者である年男は,家長とする地方が多いが,主婦の任務としている所もある。 年神のトシは米を意味しており,さらに年神を老人の姿とする所が多く,先祖の霊とも考えられている。…

【若水】より

…鹿児島県奄美群島には,若水といっしょに小石を3個取ってきて,火の神に供えた村もある。一般に新年の行事を主宰する年男がくむが,西日本には,女性がくむ地方もある。平安時代,朝廷では若水は立春の日の行事で,恵方(えほう)の井戸からくんだ水を,朝食のとき天皇に供えた。…

※「年男」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

年男の関連キーワード事八日演ずる主役正月物寝正月伊勢万歳政務三役ゴッドプレイヤー/神を演ずる者シテ(能)女の正月

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

年男の関連情報