風潮(読み)ふうちょう

精選版 日本国語大辞典 「風潮」の意味・読み・例文・類語

ふう‐ちょう ‥テウ【風潮】

〘名〙
① 風と潮。また、風に従って流れる潮。
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉巻外「併しながら風潮の便を仮らぬ泅手は骨が折るるも当然の理」 〔祖‐望海詩〕
② 世間一般の傾向。世の中のなりゆき。時勢
学制に関する勅諭‐明治一五年(1882)二月二一日「然ども、爾後或は風潮に逐はれ、更に独逸に倣ふべく」
破戒(1906)〈島崎藤村〉五「彼様(ああ)いふ悪い風潮に染まないやうに」

かざ‐しお ‥しほ【風潮】

〘名〙 台風など強風のために海面水位が上昇して起こる高潮

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「風潮」の意味・読み・例文・類語

ふう‐ちょう〔‐テウ〕【風潮】

風と潮。また、風によって起こる潮の流れ。
時代推移に伴って変わる世の中のありさま。「時代の風潮に逆らう」
[類語]時局時勢時流時代色流行はやり時好好尚トレンドモードファッションブーム

かざ‐しお〔‐しほ〕【風潮】

台風などの強風によって起こる高潮。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「風潮」の読み・字形・画数・意味

【風潮】ふうちよう(てう)

風と潮。強風。いま、時世の傾向をいう。南朝宋・謝霊運〔彭蠡湖口に入る〕詩 客水宿む 風(つぶさ)に論じ

字通「風」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android