年年歳歳人同じからず(読み)ねんねんさいさいひとおなじからず

故事成語を知る辞典 「年年歳歳人同じからず」の解説

年年歳歳人同じからず

人の世がはかなく、ある人がいつまで生きているかわからないことをいうことば。

[使用例] 年々歳々、花は同じに美しく咲くが、同じ家に住みながら、人の環境は、変ってしまう[柴田錬三郎*怪談累ヶ淵|1968]

[由来] 七世紀の中国詩人りゅうの詩、「はくとうを悲しむおきなに代わる」の一節から。人の世のはかなさを、「年年歳歳花あい似たり、歳歳年年人同じからず(毎年、花は同じように咲くが、それを見ている人の中には死ぬものもあって、顔ぶれは変化していく)」とうたっています。

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ことわざを知る辞典 「年年歳歳人同じからず」の解説

年年歳歳人同じからず

人の世は年とともに変わり、生まれる者があれば死ぬ者があって、同じ顔ぶれは続かない。自然は変わらなくても、世間は変化する。人の世のはかなさをいう。

[解説] 劉廷芝の詩「代悲白頭翁」の一句

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