普及版 字通 「幵」の読み・字形・画数・意味
幵
6画
[字訓] たいらか
[説文解字]
[字形] 象形
(かんざし)二本のならぶ形。〔説文〕十四上に「二干對し、上のなるに象るなり」(段注本)とあり、〔段注〕に「干はち竿の省なり」とするが、(しんけい)の象と見るべきである。齊七上もまた「禾麥(くわばく)穗を吐き、上らかなるなり」とするが、の立ち並ぶさまで、祭事に婦人の飾(しんしよく)を加える形。祭事を齋(斎)といい、祭事に従う婦人を(せい)・(せい)という。その高低あるを參(参)といい、上部はの参差(しんし)たる形。〔説文〕の「幵はなり」とは「斉平」の義と同じく、の状をいう。
[訓義]
1. たいらか。
2. の初文、こうがい。
3. と通用する。
[声系]
〔説文〕に幵声として・(刑)・・(形)・(研)・など二十三字を録する。との二声に属するものが多い。刑・形はもと井(けい)に従い、刑は手枷(てかせ)の形、形は範型の形である。は幵の繁文。が竹に従うのと同じ。開を幵声とするが、開は(きよう)(廾)に従い、両手で門戸を開く形である。
[熟語]
幵零▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報