幻臭(読み)ゲンシュウ

精選版 日本国語大辞典 「幻臭」の意味・読み・例文・類語

げん‐しゅう‥シウ【幻臭】

  1. 〘 名詞 〙 なにもないのに異臭を感ずる知覚異常。幻嗅(げんきゅう)
    1. [初出の実例]「つばきを呑みたくなるような酸味の錯覚、幻臭を覚えることもあった」(出典:二つの町(1946)〈荒正人〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の幻臭の言及

【幻覚】より

…外部からの刺激を誤って知覚するときは錯覚といい,幻覚と区別している。幻覚は知覚の種類にしたがって幻聴幻視,幻触,幻臭(嗅),幻味,体感幻覚などにわけられている。 幻聴は主として人の声が多く,自分に対する悪口,批判,命令の内容で,音が聞こえることはすくない。…

※「幻臭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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