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昭和期の評論家 法政大学教授。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
評論家。福島県鹿島(かしま)町(現、南相馬(みなみそうま)市)に生まれる。東京帝国大学英文科卒業後、中学教師をしながら、埴谷雄高(はにやゆたか)の『構想』、大井広介の『現代文学』同人となり、評論、翻訳を発表。第二次世界大戦後『近代文学』創刊に参画、戦後期を自ら「エゴイズムを拡充した高次のヒューマニズム」を志向すべき「第二の青春」を主張して、その中心的存在となった。「政治と文学」論で中野重治(しげはる)と、主体性論で加藤周一と論争したほか、世代論、知識人論などでも積極的に問題提起し、戦闘的な評論活動を続けた。おもな著書に『第二の青春』(1947)、『負け犬』(1947)、『市民文学論』(1955)のほか、『夏目漱石(そうせき)全集』本文校訂やその研究書などがある。
[小野寺凡]
『『荒正人著作集』全5巻(1983~1984・三一書房)』
評論家。福島県生れ。幼時から各地を転々し鳥取一中時代に組合教会の洗礼を受ける。しだいに社会主義思想に傾き山口高校時代,学生運動に加わる。東京帝大英文科卒業。マルクス主義運動の敗退と転向を目撃し,戦中の“暗い谷間”を耐えた体験を基礎に,戦後本多秋五らと《近代文学》を創刊,先端に位置して活動した。〈第二の青春〉〈民衆とはたれか〉〈終末の日〉など高揚した評論に,エゴイズムを拡充した高次のヒューマニズムを唱え,世代論,主体性論,戦争責任論,中野重治らと論争した“政治と文学”論争など,戦後の文学思想問題の基本テーマを先駆的に展開した。自然科学,精神分析学などにも関心深く,広い視野からの文明批評があり,夏目漱石研究や英米文学の研究・翻訳もある。主著に《第二の青春》《負け犬》(以上1947),《戦後》(1948),《市民文学論》(1955),《夏目漱石》《宇宙文明論》(以上1957),《漱石研究年表》(1974,毎日芸術賞受賞)などがある。
執筆者:中山 和子
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