広域Ethernet(読み)こういきいーさーねっと

ASCII.jpデジタル用語辞典 「広域Ethernet」の解説

広域Ethernet

通信事業者がEthernetの技術を使って構築したネットワークを使って各拠点を接続するWANVPN)サービス。IP-VPNと違い、プロトコルIPに限定されず、MacintoshAppleTalkIPX/SPXも利用できる。アクセス機器も通常のルーターやスイッチが使えるため、WANを完全にLANの延長として使えるという点が最大の特徴だ。広域Ethernetでは、ユーザーごとのVPNの識別に「タグVLAN」を利用する。広域Ethernetでは、中継網の入り口(エッジ)にあるエッジルーターがフレームにVLANタグを付け、このタグで他のユーザーのフレームと区別する。対向のエッジルーターにフレームが届くと、ここでタグを外して目的の拠点に転送する。しかしこのままでは、ユーザーは拠点をまたぐタグVLANを利用できない。そのため、広域Ethernetでは、二重にタグを付けられる多重タグ対応のスイッチを採用している。これにより、利用者は広域Ethernetを意識することなく、タグVLANを利用できる。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android