広域Ethernet(読み)こういきいーさーねっと

ASCII.jpデジタル用語辞典 「広域Ethernet」の解説

広域Ethernet

通信事業者がEthernetの技術を使って構築したネットワークを使って各拠点を接続するWANVPN)サービス。IP-VPNと違い、プロトコルIPに限定されず、MacintoshAppleTalkIPX/SPXも利用できる。アクセス機器も通常のルーターやスイッチが使えるため、WANを完全にLANの延長として使えるという点が最大の特徴だ。広域Ethernetでは、ユーザーごとのVPNの識別に「タグVLAN」を利用する。広域Ethernetでは、中継網の入り口(エッジ)にあるエッジルーターがフレームにVLANタグを付け、このタグで他のユーザーのフレームと区別する。対向のエッジルーターにフレームが届くと、ここでタグを外して目的の拠点に転送する。しかしこのままでは、ユーザーは拠点をまたぐタグVLANを利用できない。そのため、広域Ethernetでは、二重にタグを付けられる多重タグ対応のスイッチを採用している。これにより、利用者は広域Ethernetを意識することなく、タグVLANを利用できる。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android