広瀬藩陣屋跡(読み)ひろせはんじんやあと

日本歴史地名大系 「広瀬藩陣屋跡」の解説

広瀬藩陣屋跡
ひろせはんじんやあと

[現在地名]頓原町頓原村

飯石郡に存在した広瀬藩飛地領を管轄した陣屋。跡地は現在の頓原小学校敷地付近。広瀬藩の封地は貞享元年(一六八四)能義のぎ郡内および飯石郡内で一万五千石と定められ、同三年に五千石、元禄七年(一六九四)に一万石の加増を得て計三万石となり、両郡各一万五千石ずつを領した(「徳川加除封録」など)。これにより飯石郡の郡行政庁が頓原町に置かれ、郡本こおりもとと称された(飯石郡誌)。地元では御陣屋とよぶ。「広瀬町誌」によると、天保一二年(一八四一)頓原町に陣屋を設け、郡奉行をはじめとする諸役人が出張して政務を行ったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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