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郡奉行 こおりぶぎょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

郡奉行
こおりぶぎょう

室町時代中期以降現れた武家の役職で,領国を数区域に分け,農政にあたったもの。江戸時代,諸藩では1郡に1人の郡奉行をおき,郷目付,代官手代などの部下を配して年貢の収納,訴訟農民の統制などにあたらせた。郡奉行が現地で業務にあたることもあったが,普通は城下の郡役所で事務を司り,現地では代官などの属吏が実際の業務を行なった。江戸幕府の郡奉行は勘定奉行の支配に属し,幕領の行政,訴訟などを管轄し,支配領域は数ヵ国に及ぶことがあり郡代職掌に類似していたが,貞享年間 (1684~88) 頃に廃止された。

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デジタル大辞泉の解説

こおり‐ぶぎょう〔こほりブギヤウ〕【郡奉行】

江戸時代、各藩に置かれて地方の行政に当たった職名。農民の管理や徴税・訴訟などを扱った。郡代。

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百科事典マイペディアの解説

郡奉行【こおりぶぎょう】

江戸時代,諸藩において郡村を支配した職掌の一つ。徴税・検断・訴訟・戸口・宗門など農村に対する諸政を司る。職掌は諸藩によって異なり,郡代・郡方奉行・代官頭などと呼称され,ほぼ実際の業務は代官・手代などによって行われた。
→関連項目山形藩

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世界大百科事典 第2版の解説

こおりぶぎょう【郡奉行】

江戸時代,諸藩において農村支配にあたった職掌の一つ。郡奉行の名は,早く室町時代中ごろ守護大名諸家に見られる。江戸時代,幕府にあっては,数ヵ国の農村支配に遠国諸奉行らとともにあたる職掌として名を見せるが,江戸時代前期に限られたもので,幕府の恒常的職制とはならなかった。一方,諸藩にあっては,代官の上にあり,年貢・戸口・宗門・検断・訴訟など農村に対する諸政にあずかり,その支配領域は多くの場合1郡程度であった。

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大辞林 第三版の解説

こおりぶぎょう【郡奉行】

江戸時代、諸藩の職名。農政・民政・訴訟など地方じかたに関する事柄を職務とした。郡代。代官。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

郡奉行
こおりぶぎょう

室町中期以後、諸大名の間に置かれた職名で、代官を指導して領内の郡村の政務をつかさどった。江戸幕府においても寛永(かんえい)(1624~44)~寛文(かんぶん)(1661~73)期に上方(かみがた)、関東方の幕府領を支配したが、一般には各藩の郡村の行政にあたる地方官の呼称となった。原則として1郡1人の割合で、中堅層の藩士から任命された。藩では一般に郡代の下に位置し、またその配下に郷目付(ごうめつけ)、代官、手代(てだい)などがいた。おもに城下の郡役所で執務し、領内の農民の管理、年貢の徴収、訴訟など民政全般を管掌した。[村上 直]

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世界大百科事典内の郡奉行の言及

【筋】より

…美濃国には各郡に筋名が見られ,近江の彦根藩では南・中・北の3筋があり,各筋ごとに筋奉行が交通・駅伝・衣食住・年貢収納などを管轄し,その下で代官が分担執務した。【村上 直】 また豊前の小倉藩では,藩内を企救(きく)・田川・京都(みやこ)・仲津・築城(ついき)・上毛(こうげ)の6郡に分け,各郡に郡奉行(こおりぶぎよう)が配置されていたが,郡奉行は筋奉行とも呼ばれていた。このように小倉藩では郡と筋がいっしょのものとされるが,筋の呼称は藩主小笠原氏の信州統治時代に由来するといわれる。…

※「郡奉行」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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