普及版 字通 「庠」の読み・字形・画数・意味
庠
9画
[字訓] まなびや
[説文解字]
[字形] 形声
声符は羊(よう)。羊に(祥)・詳(しょう)の声がある。〔説文〕九下に「禮官、老をふ。夏にはと曰ひ、殷には庠と曰ひ、には序と曰ふ」とあり、また〔礼記、学記〕に「古のふるは、家(いへごと)に塾り、黨(村)に庠り、(すい)(町)に序り、國に學り」とみえる。學(学)は卜文・金文にみえ、古代には貴族の子弟をそこに集めて、儀礼の実習など、教学のことが行われた。
[訓義]
1. まなびや。
2. 郷学。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕庠 ヤウヤク・ノブ・ヤシナフ
[語系]
庠ziang、序ziaは声近く、ともに学校の意に用いる。牆dziangは建物の垣牆(えんしよう)。庠・序も、もと堂の東西牆をいう語であり、そこが射儀やその他の儀礼を講習するところであった。學・(校)は屋上に×形の千木(ちぎ)をおく建物で、學はもとメンズハウス的なものであったと考えられる。
[熟語]
庠学▶・庠校▶・庠黌▶・庠士▶・庠塾▶・庠序▶・庠門▶
[下接語]
下庠・虞庠・国庠・周庠・序庠・上庠
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報