日本大百科全書(ニッポニカ) 「座豆腐」の意味・わかりやすい解説 座豆腐ざどうふ 奈良県の郷土料理で、10月に氏神祭を行うときによくこれをつくる。座豆腐の意は、鍋(なべ)の中に藁(わら)を敷きその上に豆腐をのせることにある。材料は豆腐10丁、赤みそ400グラム、しょうゆ0.18リットル、新しい藁を用意する。まず鍋に藁を少々敷き、その上に四つ切りにした豆腐を適宜並べて、その上に藁、豆腐と何段か重ねてから、みそ、しょうゆなどの調味料を加えて煮込み、味をととのえる。奈良地方の豆腐は優秀なので、味がよい座豆腐ができる。[多田鉄之助] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例