日本の城がわかる事典 「延岡城」の解説 のべおかじょう【延岡城】 宮崎県延岡市本小路城山にあった近世城郭の平山城(ひらやまじろ)で、五ヶ瀬川と大瀬川に囲まれた丘陵に築かれた。丘陵の最高所に天守台を置き、本丸・二の丸・三の丸と一二三段状に曲輪(くるわ)を配置した縄張りとなっている。1613年(慶長18)、高橋氏が改易された後に肥後日野江から有馬直純(なおずみ)が5万3000石でこの地に入封、直純、康純、清純と3代続いたが、1691年(元禄4)に越後糸魚川へと移封となった。その後、三浦氏・牧野氏と変わり、1747年(延享4)に陸奥磐城平(むついわきたいら)より内藤政樹(まさき)が7万石を領して入り、以後内藤氏が8代続いて明治を迎えた。現在、復元された北大手門から「千人殺しの石垣」と呼ばれる本丸高石垣(高さ22m)や石垣に連なる本丸枡形虎口の2階櫓(やぐら)門跡辺りの石垣遺構を見ることができる。JR日豊本線延岡駅から南延岡行きバス10分で市役所前下車、徒歩5分。◇亀井城ともいう。 出典 講談社日本の城がわかる事典について 情報