五ヶ瀬川(読み)ごかせがわ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

五ヶ瀬川
ごかせがわ

宮崎県北西部の九州山地に源を発し,ほぼ東流して延岡市日向灘に注ぐ川。全長 106km。上流部の古生層,中流部の中生層の浸食の進んだ谷に,阿蘇山溶結凝灰岩が堆積し,この溶岩層を川が再び浸食して深い峡谷をつくっている点が特徴的である。赤色をした柱状節理の美しい溶岩の絶壁の上には段丘状の平坦地があり,古くから道路や集落が開けた。上流域には高千穂峡のようなみごとな峡谷があり,天孫降臨伝説地がある。中流部ではアユの簗漁が行なわれる。延岡市の化学工場群は五ヶ瀬川の豊富な水を立地条件にしている。河谷に沿って国道218号線が通る。

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デジタル大辞泉の解説

ごかせ‐がわ〔‐がは〕【五ヶ瀬川】

宮崎県北部を流れる五ヶ瀬川水系の本流。西臼杵(にしうすき)郡五ヶ瀬町の九州山地の向坂(むこうざか)山(標高1684メートル)東斜面に源を発して北流し、途中東に向きを変えて延岡(のべおか)市で日向(ひゅうが)灘に注ぐ。長さ106キロ。上流部は一部に熊本県阿蘇(あそ)地方を含み、蘇陽(そよう)峡高千穂峡(宮崎県)などの深い峡谷を形成している。延岡市流域一帯の鮎梁(あゆやな)は秋の風物詩として知られる。

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百科事典マイペディアの解説

五ヶ瀬川【ごかせがわ】

宮崎県北部,九州山地の向坂山の東に発し,東流して日向(ひゅうが)灘に注ぐ川。長さ106km,流域面積1820km2。上流は阿蘇溶岩の台地を流れ蘇陽峡,高千穂峡などの峡谷をなす。中流から下流の河谷に国道218号線が通じ,河口の三角州に延岡市が発達する。
→関連項目北方[町]五ヶ瀬[町]蘇陽[町]高千穂[町]延岡[市]日之影[町]宮崎[県]

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世界大百科事典 第2版の解説

ごかせがわ【五ヶ瀬川】

宮崎県北部を流れる川。熊本県境の九州山地の向坂山付近に源を発して北流したのち,南東に流れて延岡市で日向灘に注ぐ。幹川流路延長106km,全流域面積1820km2。ほぼ川に沿って高千穂線,国道218号線が走る。五ヶ瀬の名は,上流から高千穂町の吐ノ瀬(とのせ),窓ノ瀬,あららぎの瀬,日之影町の綱ノ瀬,延岡市の大瀬の五つの瀬をとったという。支流は南側の分水嶺がせまっているため右岸よりも左岸によく発達する。

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大辞林 第三版の解説

ごかせがわ【五ヶ瀬川】

九州山地を水源として宮崎県北部を東流し、延岡市市街地を通り日向灘に流入する川。上流部では深い峡谷を形成し、高千穂峡の景勝地がある。長さ103キロメートル。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔宮崎県〕五ヶ瀬川(ごかせがわ)


宮崎県北部を流れる川。宮崎・熊本県境に近い白岩(しらいわ)山(標高1647m)北東麓(ほくとうろく)に源を発し、北流して一時熊本県内を流れ、南東流して延岡(のべおか)市で日向灘(ひゅうがなだ)に注ぐ。1級河川(五ヶ瀬川水系)。延長106km。流域面積1820km2。上流には蘇陽(そよう)峡・高千穂(たかちほ)峡などの浸食地形が連続。河口部では大瀬(おおせ)川を分流し、祝子(ほうり)川・北(きた)川を合流して広大な三角州を形成。延岡市には豊富な水と水力発電を背景に旭化成(あさひかせい)を中心にした化学コンビナートが形成されている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

五ヶ瀬川
ごかせがわ

宮崎県北部、五ヶ瀬町の九州山地に源を発し、東流して延岡(のべおか)市で日向灘(ひゅうがなだ)に注ぐ川。一級河川。延長106キロメートル、流域面積1820平方キロメートル。上流部は熊本県を含み、蘇陽(そよう)峡や高千穂(たかちほ)峡などの深い峡谷をなす。いずれも阿蘇(あそ)火山の噴出した大量の溶結凝灰岩の台地を侵食してつくられた。上流域で、岩戸(いわと)川、日ノ影(ひのかげ)川、綱ノ瀬(つなのせ)川などの支流を集める。河口は北(きた)川、祝子(ほうり)川と合流して延岡平野の複合三角州をつくる。延岡市では、本流と南の大瀬(おおせ)川に分流して広い川中島がある。延岡市の旭(あさひ)化成化学工場群は、五ヶ瀬川水系の豊富な水と水力発電を立地条件とし、同水系最大出力7.2万キロワットのうち旭化成が4.2万キロワットを占めている。中流部はアユ簗(やな)漁が盛ん。なお、五ヶ瀬とは、上流から吐(と)ノ瀬・窓ノ瀬・あららぎノ瀬(高千穂町)、綱ノ瀬(日之影町)、大瀬(延岡市)の五つの瀬をとってつけた名という。[横山淳一]

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